ABU・カーディナル33

カーディナル33  カーディナル33

復刻版である。定価21,000円らしいが某釣具量販店で4,000円程で購入。 この機種はまず糸の巻き上げ力に乏しい。恐ろしく乏しい。
中を覗くと一目瞭然で、まずは図太いシャフト、マスターギアに至ってはウオームギアと言うらしいが単なる歯車なのだ。釣力の無さを引き換えに十分な破壊耐力を確保しているようだ。スピニングリールが終わる時は概ね、 マスターギアが磨耗(摩滅)するという理由が多いが、これなら結構持ちこたえそうである。あとこの機種の良く聞く噂で、ベールのスプリングの脆弱性が挙げられるが、 これは設計ミスでは無く取り付けミスによるものではなかろうか。 この機のベールの組み付ける作業はやたらと小難しいのだ。組み付け後 に動かしたら異音がし、作動もおかしかったので再度バラして組み立て たら快調に戻った経験が過去にある。工場出荷時にもそういう状態のも のが少なからずあるような気がする。

【私はこうして使う】
使用上、このカーディナル33の最大の弱点の巻き上げ力の無さであるが、流速の速い場所で2〜3Kg以上の魚が掛かった場合、 暫くの間は巻き取る事は不可なのでラインテンションを掛け続けるか微量づつ巻き取るかぐらいで、なんとか流速が弱いとこまで魚を誘導する。 ポンピングすべきだと思われるだろうが、5〜6フィートのライトロッドのブランクはとっくにパワーを使いきって、もうグリップのあたりで耐えている状態なので、 ポンピングをかける余力など御座いません。それにスズキの場合は不愉快な事にやたらとフックアウトしやすい魚種なので、どうしても隙を与えてしまうポンピングは出来れば控えたい。 それ以外の目立った弱点は特になく見た目も気に入っているので長く使いたいもんですな。


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